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演奏会のご案内

今回の演奏会は、ブルックナーの交響曲第8番という大曲1曲のみのプログラムです。
ブルックナーは19世紀オーストリアの大作曲家です。 農村で生まれ教会で育ったことから、大自然を思わせる広がりと、神の姿を仰ぎ見るような厳粛な雰囲気、そして、聴く者に安らぎを与えてくれる優しさを特徴とする独特の音楽を書きました。
本日演奏する交響曲第8番はブルックナーが書いた最大の作品で、演奏時間約1時間半を計る大曲です。悲愴感溢れる旋律と輝かしい響きが激しく相克する第1楽章、執拗な繰り返しが渦巻くような興奮を沸き起こす第2楽章、素朴な旋律が美しく、なだらかな丘陵のような広がりをもつ第3楽章、圧倒的な内容の深さを誇り、最後は各楽章の旋律が組み合わされて壮麗で希望に満ちた終結を迎える終楽章、という個性的な4つの楽章から構成されます。まさに古典的な交響曲の形式が行き着いた最高・最大の作品と言えます。
そして、何といっても今回の聴きどころは、ほとんど耳にする機会の無い初稿で演奏されることです。ブルックナーは1887年に第8交響曲をいったん完成させますが(これが初稿です)、支援者たちの助言に従って大幅に書き直しました(第2稿)。ブルックナーの音楽があまりにも個性的で、当時はまだ多くの人に理解されていなかったためです。この第2稿による初演(1892年)が大成功したため、第8交響曲は第2稿の形で普及し、現在においてもほとんどすべての演奏が第2稿によるものです。第2稿は、劇的なストーリー展開、音楽の進行のわかりやすさ、簡潔さ、という点で確かに魅力的です。しかし、異なるリズムの衝突が生み出す緊張感、大胆で意外性に満ちた変化、宇宙が少しずつ形成されていくような音楽のゆったりとした流れ、というブルックナーの独創的な個性は、初稿でこそ堪能できるものです。そして今回、ついに関西でも第8交響曲がこの初稿の形で聴けるのです。
指揮はこれまでにもブルックナーの演奏でフィロムジカと共演した金子建志氏が5度目の登場。誰よりも早く初稿について分析したブルックナーの専門家であり、また、長年アマチュア・オーケストラの育成に携わってきた経験豊富なマエストロです。フィロムジカは1年前にもブルックナーの堂々たる名演を成し遂げており、金子/フィロムジカのコンビが必ずや充実したブルックナー・サウンドを聴かせてくれることでしょう。京都コンサートホールが1時間半近く、慈愛にあふれた響きで満たされるという、至福の体験ができるに違いありません。

第28回定期演奏会

日時 : 2010年12月12日(日) 午後1:00開場 2:00開演
※1:15より、ロビーコンサートを開催いたします。

会場 : 京都コンサートホール大ホール(地下鉄烏丸線 北山駅下車1番出口徒歩3分)
※地図はこちら

入場料 : 1000円(前売)、1200円(当日)全席自由

指揮 : 金子 建志(かねこ けんじ)
1948年千葉県生まれ。東京芸術大学楽理科卒。柴田南男氏、渡邊暁雄氏、高階正光氏に学ぶ。現在、常葉学園短期大学音楽学部教授、千葉フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者。市川交響楽団、世田谷交響楽団、狛江フィルほか、各地のアマチュア・オーケストラを客演指揮。『こだわり派のための名曲徹底分析・ブルックナーの交響曲』、『ブルックナー/マーラー事典』(共著)、『朝比奈隆・交響楽の世界』(解説)ほか著書多数。新聞・雑誌での評論活動やFMクラシック番組の解説でも活躍中。

曲目 :
  ■ ブルックナー/交響曲第8番(初稿=1887年稿)

ご来場の皆様へのお願い

■ 駐車場に限りがありますので、お車でのご来場はご遠慮ください。
■ 乳幼児等就学前のお子様のご同伴、ご入場は固くお断りいたします。
■ プログラムや楽曲の趣旨に照らし、曲間・楽章間でのご入場をお断りすることがございます。
■ 係員の指示に従っていただけない場合は、やむを得ずご退場いただくことがあります。
ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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